攻殻機動隊の世界が5年後に実現? ~ <今そこにある未来ニュース⑥>

最近この人の名前をニュースで見ない日はないですね(と半年前も同じこと書いてましたが...)。若きカリスマ天才起業家”リアル”トニー・スタークこと「イーロン・マスク」。 またもやこの人のニュースです。

今度は攻殻機動隊みたいに脳とコンピュータの接続を目指す会社を起業したそうです。しかも4、5年後(!)を目指すというのですからこれはちょっとびっくりですね。まさに今そこにある未来ニュースです。とはいっても基礎技術的には既に確立されつつある話しですので単なるトンデモな与太話ではありません。イーロン・マスクはいつも有言実行の人ですからね。このニュースの意味は侮れません。

ではまず今回のニュースに関して。

wired.jp

当面の目標は、てんかんパーキンソン病といった神経疾患を治療する脳内インプラントの開発となるようだ。しかし、究極的にはAIを脳に埋め込むことで人類の能力そのものを向上させるという構想があるという。2016年夏のカンファレンスにてマスク氏は、より高度な知能をもつ機械が発展するなかで人類が淘汰されないために、AIを基盤にしたコンピューターとの融合が必要になるだろうと提案していた。

 同氏が目指す人類の未来では、頭部に埋め込んだ神経デヴァイスを通じてデジタル化した脳内のデータを、外部記憶装置やクラウド上の仮想領域へ無線で伝達できるという。「部分的な脳インターフェイスがテクノロジーとしての意味をもち始めるのは、およそ4年から5年先の話でしょう」

 

これはもうアニメ版攻殻機動隊”電脳化”の話と同じですね。あれは草薙素子という電脳化したサイボーグと人形使いと呼ばれたAI結婚して融合する話ですからね(ちなみに今回の実写映画版はSF映画としてもアクション映画としても攻機アニメをコンテレベルでもテーマレベルでもことごとく贅沢ではあっても劣化コピーし、物語も換骨奪胎してエピソード0的に落とし込んだものの単に金のかかったいかにもアレなハリウッド映画となっております←つまり僕は断然押井アニメ派です)。

しかし脳内インプラントですか。今だと総歯科インプラントだけでも数百万もしますから実現しても最初は富裕層狙いでお高いんでしょうね(←急に現実的な話に戻る)。僕も肉体の架せから解放されてネットの広大な海にダイブできるのであればすぐにも少佐のようにとっとと全身義体にしたいと思う時もなきにしもあらずですが、健常者が安価にそんな技術の恩恵を受けられるのはかなり未来の話になるんでしょうね。

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以下も同じニュースソースから。www.huffingtonpost.jp 

この分野は、研究の方も活発に行われている。学術誌「<ネイチャー・テクノロジー」に2015年に掲載された論文には、電子の網を注射器で脳に入れる方法について詳細に書かれている。この技術を早期に活用するとすれば、パーキンソン病のような神経変性疾患の治療か、脊髄損傷に苦しむ人々の義肢を制御するために役立てるといったことが考えられる。

 

まずはてんかんパーキンソン病のような難病治療からということであればこれは単に投資家向けではなく社会的にも有用なスタートアップになりそうです。

そして以下は別のニュースですが脊髄損傷に苦しむ人々の義肢を制御するために電脳化してその圧力を感じたという技術の話です。こっちの方が攻機っぽいですが、これはもうすでに未来ニュースではなく普通ニュースです。

jp.techcrunch.com

この「原理証明」実験では、脊髄損傷によって四肢の感覚を失った男性が、彼の脳に直接接続されたロボットの指に与えられる圧力を「感じる」ことができた。サイバネティックハンドへの道のりは遠いが、必要とする更に多くの人々がそれを利用できる可能性を開くものだ。

ピッツバーグ大学のRobert Gauntと彼のチームが行ったことは、本質的には、ロボットアームを直接脳にプラグインして、中間の神経系や脊髄を共にバイパスすることだった。

義手の感覚を脳に伝えることに成功したというニュース(残念ながらまだ双方向ではない模様ですがこれは時間の問題でしょう)ですのでまさに電脳化義体(サイボーグ)化という攻機の世界の現実化ですね。もともと神経線維や脳細胞は電気を伝えることで刺激を伝送しているわけですから、その電気信号を解釈できれば義体化の技術が将来的に可能になるのでしょう。

しかしこの技術はDARPA(国防高等研究計画局)及びアメリカ合衆国退役軍人省がスポンサーだというのがいかにも眉唾というか闇の深さを感じます。何はともあれ現実に苦しんでいる人たちのためにも早く実現して欲しいところです。

 

もう一つ別のニュースですが日本も負けていません。つい最近3Dプリンタで神経再生技術の開発に成功したそうです。こちらは上記の話しとは逆に再生医療かからのアプローチですね。

news.mynavi.jp

分離した細胞が凝集する現象を利用して細胞凝集塊を剣山に積層する技術と、還流装置を用いた熟成技術を開発することで、細胞のみからなる3次元構造体を作製するバイオ3Dプリンタ「Regenova」を開発。これまでに軟骨組織、血管組織等を作製してきたが、今回、再生神経軸索を誘導するバイオ3次元神経再生導管構造の作製に成功した。

これで 人工神経より良好で自家神経移植に遜色ない結果を得ることができるらしいです。この技術が発展すれば将来は損傷した脊髄を義体じゃなく本体として3Dプリンターで再生する未来がくるかもしれません、

 

ということでどうも映画だとAIや電脳世界というと人類に敵対する脅威のハッカーやテロリストといった悪役として描かれることも多いのですが、現実世界ではこれらの電脳技術の活用により病気や事故等で障害を持った人々が健常者と変わらない生活レベルを維持できる技術として活かされるという未来がもうすぐそこに来ているようです。肉体と精神(ゴースト)の分離というともっと先の哲学的な話含めて別の話になりますがが、まずは身近なところからこれらの技術が5年後と言わず早く実現して欲しいところです。 


 

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