『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年)』をより楽しむための映画7選

JJの『フォースの覚醒』には一ミリも心動かされずに何も覚醒しなっかった私ですが、今回の『ローグ・ワン』に関してはさすがゴジラを見事に復活させたギャレス・エドワーズ監督とあって映画的な萌えどころ、いや燃えどころを心得た、”これこれ、これがSWだ…

『ヒッチコック/トリュフォー(2015年)』と『JACO[ジャコ](2015年)』、天才アーティストのドキュメンタリー二本立て

今月はシネマカリテで面白いドキュメンタリー映画が二本立て(別料金で続けて見ればの話ですけどね)で見れますのでご紹介します。 アルフレッド・ヒッチコック/フランソワ・トリュフォーとジャコ・パストリアスに関するドキュメンタリーです。 どちらも当…

『ツイン・ピークス The Return(2017年)』 ~ 25年振り主要キャストの”今と昔” ー I'll See You Again in 25 years

「あなたの好きなあのガムが、また流行りだすようだ」 25年振りに『ツイン・ピークス』が帰ってくる! 2014年10月3日、 ”That gum you like is going to come back in style !” というリンチ/フロストの突然のツイートは、体の奥深くで全細胞が快哉を叫ぶほ…

Spotifyでおすすめの名盤を探す旅の終わり【まとめ編】 +(30日間無料試聴する方法)

音楽ブログでもないのにやり始めたら止まらなくなってしまい調子に乗って10回も続けてしまった「Spotifyでおすすめの名盤を探す旅」シリーズ、せっかくなのでまとめ記事でまとめておきます。 その前にスマホとPC /タブレットの微妙な違い等、書いた後で気づ…

Spotifyでおすすめの名盤を探す旅に出る【ジャズ・フュージョン編】 ~ ”主要アーティスト100選”

Spotifyの4000万曲にもおよぶ広大な音楽の海からおすすめの名盤を探しだしておすすめするという企画の第10弾、【ジャズ・フュージョン編】です。 なんか軽い気持ちでやり始めた企画、とりあえず一通りのジャンルを横断したので今回でおしまいです。 では今回…

Spotifyでおすすめの名盤を探す旅に出る【映画サントラ編】 ~ ”映画史に名を残す名映画音楽作曲家30選(+1)”

Spotifyの4000万曲にもおよぶ広大な音楽の海からおすすめの名盤を探しだしておすすめするという企画の第9弾、【映画サントラ編】です。 世の中には星の数ほど映画が存在しており、それに合わせてサントラも存在しているのですが、映画音楽作曲家に関しては星…

Spotifyでおすすめの名盤を探す旅に出る【ニューソウル編】 ~ 1970年、ソウルの新しき光と道の始まり

Spotifyの4000万曲にもおよぶ広大な音楽の海からおすすめの名盤を探しだしておすすめするという企画の第8弾、【ニューソウル編】です。 1960年代のソウル、リズム&ブルースに関しては正直ピンと来るモノが少ないのですが1970年を境に始まるニューソウルに…

Spotifyでおすすめの名盤を探す旅に出る【クラシック編】

Spotifyの4000万曲にもおよぶ広大な音楽の海からおすすめの名盤を探しだしておすすめするという企画の第7弾、たいして詳しくないくせに【クラシック編】をやってしまいます。 とにかく歴史も古く量が半端なく多く、一人のアーティストで100枚以上もザラでは…

Spotifyでおすすめの名盤を探す旅に出る【テクノ・ヒップホップ編】

Spotifyの4000万曲にもおよぶ広大な音楽の海からおすすめの名盤を探しだしておすすめするという企画の第六弾、【テクノ・ヒップホップ編】です。 ここら辺はあまり詳しくないのですが有名アーティストの名盤が聞けるかを探ってみたいと思います。ではまずは…

Spotifyでおすすめの名盤を探す旅に出る【UKニューウェーブ編】

Spotifyの4000万曲にもおよぶ広大な音楽の海からおすすめの名盤を探しだしておすすめするという企画の第五弾、【UKニューウェーブ編】です。 UKニューウェーブといってもいろいろジャンルが細分化されていますので、代表的なおススメのアーティストを選りす…

Spotifyでおすすめの名盤を探す旅に出る【パワーポップ・ローファイ編】

Spotifyの4000万曲にもおよぶ広大な音楽の海からおすすめの名盤を探しだしておすすめするという企画の第四弾、【パワーポップ・ローファイ編】です。 まずはパワーポップから。グランジがヘビメタの影響を受けたヘビィなオルタナティブ・ロックであるのに対…

Spotifyでおすすめの名盤を探す旅に出る【ガールズバンド編】

Spotifyの4000万曲にもおよぶ広大な音楽の海からおすすめの名盤を探しだしておすすめするという企画の第三弾、【ガールズバンド編】です。 以下は一般的なガールズバンドというジャンルの音楽という事ではなく、男性バンドには無い一味違ったユニークでニュ…

Spotifyでおすすめの名盤を探す旅に出る【グランジ編】

Spotifyの4000万曲にもおよぶ広大な音楽の海からおすすめの名盤を探しだしておすすめするという企画の第二弾、【グランジ編】です。 グランジって何?という方もおられるかと思いますので超簡単に説明しますと、ニルヴァーナを代表とする1990年代にアメリカ…

Spotifyでおすすめの名盤を探す旅に出る【ネオアコ編】

いよいよサービス始まりましたね。Spotify。4000万を越える楽曲を有する世界最大手の配信サービスと言うことで期待も大きく、ちょっと僕もどんなモノか試してみたのでファーストインプレッションを書いてみます。 操作は簡単。好きなジャンルやアーティスト…

スティーヴン・キングか深夜アニメみたいな泉鏡花の『昼春・昼春後刻(1906年)』と映画『陽炎座』謎記号の秘密

映画『陽炎座』に絵で一回、指で背中に書いて二回、最後のセリフで一回と計四回も出てくる謎記号「〇△☐」ですが、映画の中ではまったく説明がありません。 そこで原作泉鏡花の『陽炎座』を読めば何か分かるかと思ったのですが、そこにも記載がありませんでし…

『夢二(1991年)』 ~ 鈴木清順による"浪漫三部作"の清順時空③

『夢二(1991年)』 前二作が原作付で全くのフィクションの世界を描いていたのに対して、本作はオリジナルで実在の人物(沢田研二扮する「竹久夢ニ」、宮崎萬純扮する「彦乃」、広田玲央名扮する「お葉」)が登場する映画になっています(とはいっても当然の…

『陽炎座(1981年)』 ~ 鈴木清順による"浪漫三部作"の清順時空②

『陽炎座(1981年)』 傑作『ツィゴイネルワイゼン』よりさらにエロ度、グロ度、ナンセンス度、つまりは清順度がパワーアップしたのが本作です。二時間二十分のフルマラソンなのに百メートルの短距離走のペースで全力疾走してるかのようなテンションの高さで…

『ツィゴイネルワイゼン(1980年)』~ 鈴木清順による"浪漫三部作"の清順時空①

結果的に"(大正)浪漫三部作"と呼ばれている『ツィゴイネルワイゼン(1980年)』と『陽炎座(1981年)』と『夢二(1991年)』という三本の映画は同じ監督(鈴木清順)と製作者(荒戸源次郎)と脚本家(田中陽造)と音楽家(河内紀)によって手掛けられてい…

『キラー・エリート (1975年)』 ~ ニンジャと日本刀と拳銃、殺し屋エリートNo.1は誰だ!サム・ペキンパーの裏切りの映画

(※ジェイソン・ステイサムの方ではございません。念のため) DVDが廃盤になっているせいか中古がぼったくり価格になっている本作ですが、今月シネフィル・イマジカで放送されていたようです(PG指定を得るためにカットされた116分の劇場公開版ではなく123分…

『ラロ・シフリンとCTIレーベルのおすすめアルバム50選』 ~ 世界の全ての音楽は越境してクロスオーバーする

ラロ・シフリンというと『ダーティハリー(1971年)』、『燃えよドラゴン(1973年)』といった映画や『スパイ大作戦(1963-73年)』、『刑事スタスキー&ハッチ(1975-79年)』といったテレビシリーズの作曲家として有名ですが、ジャズ関連の作曲家、編曲家、…

クリント・イーストウッド映画の傾向と対策【死者の霊に耳を傾けましょう編】

今ではすっかり巨匠となってしまったクリント・イーストウッド ですが、スキがあれば死者の霊に耳を傾ける、あるいは死者の霊そのものが主役となるというちょっとキワモノ的というか丹波哲郎的な映画を撮ってしまうという傾向があります。以下そのいくつかを…

『ハドソン川の奇跡(2016年)』 ~ クリント・イーストウッドによる四層構造を自由に横断するミルフィーユ映画

『ハドソン川の奇跡』に関して前回は見る前に書いたので今回は見た感想を書きます。 callmesnake1997.hatenablog.com 結論から申しますといまのところ今年見た映画の中でベストです(あまりにも面白いので初日の品川IMAXから近所のシネコンまで3回もみてしま…

”地球外知的生命体探査”に関する傑作SF作品5選【ボイジャー編】

スタートレックの新作があまりにつまらなかったので映画版第一作(TMP)が相対的に傑作に見えてしまうというイヤミな話(JJはこのまま二大SFシリーズを糞化させた戦犯として後世の映画史に名を残すつもりなのか?)を書こうと思ったのですが、タイトル時点で…

虎の尾を踏む複眼の男達は蝦蟇の油の夢を見るか? ~ 黒澤明の唄と関連書籍

黒澤明自身が見た夢を元にして製作されたと言われている1990年に公開された『夢』という映画のいくつかのエピソードには実は有名な原作本が存在していた事をご存じでしょうか?。1978年3~9月に週間読売に連載され、1984年に単行本化された『蝦蟇の油―自伝の…

ロン・ハワード映画の傾向と対策【役者から職人監督編】 ~ 『インフェルノ(2016年)』

(※以下新作映画情報的な話は特にございませんので悪しからずです) 2016年は公開のタイミング差があるとはいえ、ロン・ハワードの新作が三本も公開されるという稀有な年になります。プログラムピクチャーの時代でもないのにこのハイペース。さすがアメリカ…

『ハロウィン(1978年)』 ~ ジョン・カーペンターによる低予算ホラー映画のヌーヴェルヴァーグ

今月はハロウィンですね。ハロウィン関連でおススメの映画はといいますと・・・『E.T.(1982年)』でも『パーフェクト・ワールド(1993年)』でも『カウボーイビバップ 天国の扉(2001年)』や『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!(2005年)』でもなく…

現実化する?「イーロン・マスク」の火星テラフォーミング 〜 <今そこにある未来ニュース⑤>

最近この人の名前をニュースでみない日はないですね。若きカリスマ天才起業家”リアル”トニー・スタークこと「イーロン・マスク」。 つい先日「ファルコン9」(名前の由来は言わずもがなスター・ウォーズの「ミレニアム・ファルコン」から)が爆発して意気消…

『生きる(1952年)』/『ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK(2016年)』~ バットとハッピー・バースデーと暗渠と

今月は黒澤明の『生きる』とロン・ハワードの『ザ・ビートルズ〜EIGHT DAYS A WEEK ‐ The Touring Years』/シェアスタジアムライブが4Kリマスターで劇場に掛かってますね。大画面で若き天才達の才能の一端を堪能できる素晴らしい機会です。 この20世紀を代…

『天国の門(1980年)』 ~ アメリカ映画はいつから衰退しはじめたのか?/巨匠マイケル・チミノ、その少な過ぎるフィルモグラフィー

アメリカ映画はいつから衰退しはじめたのか? 昨今劇場にかかっているアメリカ映画の超大作の大半があまりに安全すぎて退屈だという現実的な問題の根本原因が一体どこにあるのかと遡って考えてみますと、そこには1980年の『天国の門』という一人の完全主義者…

『地獄の黙示録 劇場公開版(1979年/2001年リマスター)』 ~ 直線・円環・回想構造で蛇行しながら源流に遡行する映画のオデュッセイア

この映画が紛れもなく映画史に残る傑作であることに異論は無いのですが、とにかく映画とは無縁な地点から人を雄弁にしてしまうような物議を醸す引き出しが多く、かつ映画自体としてもバージョン違いが多く複数の解釈が可能であるというのが『地獄の黙示録』…