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「メビウス(ジャン・ジロー)」 ~ 世界で一番絵の上手い天才漫画家の作品5選 ~

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世界で一番絵が上手く、かつ世界的に影響を与えた天才漫画家は誰かといってまず思い浮かぶのはこの人しかいません。特に日本では『風の谷のナウシカ』の宮崎駿とか『AKIRA』の大友克洋とか、もしメビウスが存在していなかったらどんな画風で作品を描いたのか考えるとちょっと想像つかないほど影響力のある人です(娘の名を”ナウシカ”にしたり『エデナの世界』が『AKIRA』に触発されたりと逆の相互影響もありますが)。そうした世界的な影響力はともかくとして、絶対的な絵の上手さや、東洋的というか瞑想的というか夢や潜在意識的な浮遊感あふれる世界観や、異世界の建物や服飾や動物等のデザインセンスや、独特の色使い等、その多才な天才の世界の一端を垣間見てみたいと思います。

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『落ちる』

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「月刊スターログ 1983年2月号」 に掲載されたたった8ページのサイレント漫画です。ただ落ちる男を描いただけなのですが、その書き込みの緻密さとビジュアルセンスは天才としか言いようがありません。ただただスゴイ漫画です。言葉にすると陳腐ではありますが、スゴイなーとしかいいようがない漫画なのです(この作品に限らずメビウスの絵すべてに言えることですけど)。

 

  

『トロン』

メビウスは実現しなかったホドロフスキーの『DUNE』の落とし子ともいえる『エイリアン』の宇宙服を皮切りに、SF映画のデザインも数多く手掛けています。中でもこの映画が一番メビウス色が強いのではないでしょうか。素晴らしいデザインセンスです。CGの発達した『トロン:レガシー』よりも僕はこっちの映画の方がセンス・オブ・ワンダーがあって好きです。

ちなみに大友さんの『幻魔大戦』のベガはここらへんが元ネタではないかと思います。

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『アンカル』

メビウス×ホドロフスキーの伝説のBD(バンド・デシネ)でフルカラーのスペース・オペラです。有り難いことに日本語で読めます。しかもこのボリュームでこのお値段です。かなりお買い得ですね。無人島に持っていく漫画一冊ならこれで決まりです。これも落ちる男から物語が始まります。好きなんでしょうね。こういう感覚の描写。

 

 

『アルザック』/『アルザック・ラプソディ』

自身が創刊に携わった漫画画雑誌メタル・ユルランに連載された寡黙な戦士アルザックが活躍するファンタジー漫画です。夢や潜在意識を連想させる不条理でエロテックで荒廃した世界が描かれます。
そして自ら監督してその世界観をアニメーション化した(不連続)短編集が『アルザック・ラプソディー』になります。「あぁ、メビウスの世界が動いている!」と感動すること受けあいの作品です。今ならメビウス・シェーダーを開発してCGでよりリアルなメビウスアニメができるかもしれませんが、これはこれで十分面白いです(とても短く、唐突に始まって唐突に終わるのがハードボイルドな感じで良いです)。

 

DVD「メビウス アルザック・ラプソディ」予告編

 

 

『B砂漠の40日間』

毎晩寝る前に即興で描いたらしいです。下描きなしでペンでダイレクトに描いた一発書き原稿でこの完成度。もはや神の領域です。

 

 

 

 

いかがでしょうか、私も自称熱烈なファンとはいいつつも、その多才な活躍の全貌を把握しておりません。今後もさらに関連書籍が刊行され続けられることを切望してやみません。

 

以下フランスのオフィシャルサイトのリンクです。

www.moebius.fr

 

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