Spotifyの4000万曲にもおよぶ広大な音楽の海からおすすめの名盤を探しだしておすすめするという企画の第四弾、【パワーポップ・ローファイ編】です。
まずはパワーポップから。グランジがヘビメタの影響を受けたヘビィなオルタナティブ・ロックであるのに対してこちらはビートルズのようなポップなメロディと力強いギターによるカラっと開放的でおおらかなオルタナティブ・ロックです。
最初はこの人、腕にラムちゃんの刺青をしていることで有名な"Matthew Sweet"さんです(最近の写真を見るとかなりお変わりのご様子で)。
名盤「Grilfriend」から日本企画で奈良美智さんジャケの「Kimi Ga Suki」まで聞けちゃいます。
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”ザ・ポウジーズ(The Posies)”もこれぞパワーポップ代表というバンドです。ドン・フレミングのプロデュースによる三枚目の「Frosting on the Beater(1993年)」がヒットしました。
"キャンパーヴァンベートーヴェン(Camper Van Beethoven )"はパワーロックというよりフォーク、ブルース、カントリーと言った米ルーツミュージックを継承したロックといった感じです。同じくデヴィッド・ローワリー率いる”クラッカー(Cracker)”も結構揃って聞けます。
次は"ハスカー・ドゥ(Husker Du")後に”ボブ・モウルド(Bob Mould)”が結成したバンド”シュガー(Suger)”です。こちらはバンク経由のルーツが色濃いパワーポップになります。
ボブ・モウルドは「Workbook (1989年)」や「Black Sheets of Rain (1990年)」といった初期の内省的なソロの方が傑作だと思いますが、ソロ作は最近のが聞けます。
あともう一つおススメしたかったのが”The Sneetches”なのですが、Spotifyではまだ影も形も無いようです。しかたがないのでyoutubeとamazonのリンク張っておきます。
以下はメランコリックで胸を打つ美しい曲です。
さて、次に元気いっぱいなパワーポップの対局にあるといってもいいのが脱力系のローファイ(Lo-FiつまりHi-Fiの反対)ミュージックです。
ヘタウマともヘタヘタともスカスカともとれる音楽性ですがそれが何か?と等身大の個性と魅力で当時のカレッジチャートを賑わかす一大ムーブメントを起こしました。
それではまずご紹介したいのはベースレスのスリーピース変則バンドながらも一度聴いたらやみつきになる”ビートハプニング(Beat Happening)”です。自身のインディーレーベルであるKレコーズ(K Records)のみでしかリリースしていないと思いますが、全て揃っているようです。
次のローファイの代表というと”ペイヴメント (Pavement)”になるでしょうか。へろへろなボーカルにノイジーなギターの弾き語りというスタイルは非商業的でDIYなインディーズロックとして支持されました。ファーストが一番衝撃的です(徐々に普通のバンドになっているような...)。
次はDinosaur.Jrのオリジナルメンバー(ベース)でもあるルー・バーロウのバンドである”セバドー(Sebadoh)”です。こちらも宅録といったDIY精神溢れる自由さが楽しいバンドです。
”バセリンズ(Vaselines)”はネオアコ以後のギターポップでパステルズに近いのですがニルヴァーナのカート・コバーンに影響を与えたという宣伝文句が不要だと思える程素晴らしいオルターナティブ・ロックバンドです。残念ながらSpotifyにはまだアルバム登録無しみたいですね。
最後はみなさんご存じの”ベック(Beck)”です。この人も初期はローファイ扱いだったのですが才能が一つとび抜けており、インディーズでのファーストアルバム後の1993年のシングル「ルーザー」で一躍有名になりました。あらゆる楽器を自分でこなす天才ミュージシャンです。
【その他】
さらにディープでアバンギャルドなLo-Fiに浸りたい方は以下あたりで
クレイマー(Kramer)
ジャド・フェア(Jad Fair)/ハーフ・ジャパニーズ(Half Japanese)
ユージン・チャドボーン(Eugene Chadbourne)
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