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天才アニメーター「うつのみや理(さとる)」さんのおすすめ作品5選

アニメ 1980年代 1990年代 2000年代 2010年代

大好きなアニメーターさんシリーズでうつのみや理(さとる)さんについて書きます。その個性の強さゆえに一連のテレビシリーズの中では際立って浮いてしまい物議をかもす事もありますが、その省略されたキャラのシンプルさとフルアニメーションのようなリアルで優雅な動きは媚薬のように僕を虜にして離しません。残念な事にまとまって見れる作品数が少なく、ピンポイントの作画作品の方が多い天才アニメーターさんですが、その中でおすすめというか今のところの代表作ともいえる作品を以下5本まとめて年代順でご紹介します。

≪以下の画像はうつのみやさんのHP「戯作三昧 Ⅱ」より≫ 

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『御先祖様万々歳!(OVA/1989~1990)』
キャラクターデザイン、作画監督、原画

うつのみやさんの代表作というとまずはこれです。押井さんの小劇場趣味の演出にぴったりとマッチしたタラコ唇のシンプルなキャラが良く喋り良く動くアニメーションです。良く動いているといっても何か現実のリアルな人間の動きの中から”うつのみやフィルター”で抽出されたエッセンスのみの動きという気がします。このキャラでCGでもないのにちゃんと重心のある動きと演技を見せるのです(うまく言葉にできませんが見ればわかります)。固定画面の中で小劇場風に狂言回し的に長々としたセリフを喋るという、一体アニメでそんな事が可能なのかと思える程無茶振りな押井演出をうつのみやさん含めた才能ある作画陣が見事に画面を支えています。この作画は当時”うつのみやショック”といわれる程衝撃的だったらしいですが、今見てもその衝撃が色褪せることはありません。 

≪以下の画像はうつのみやさんのHP「戯作三昧 Ⅱ」より≫ 

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妄想代理人(2004)』第8話「明るい家族計画」
 絵コンテ・演出・作画監督・原画 

これはうつのみやさんのエッセンスがまとめて見れる格好の素晴らしい作品です。今敏さんの映画もそれなりに好きな者としては今さんとうつのみやさんの確執は非常に不幸な出来事だったと思いますが、今さんとしては「俺の作品で俺以上の物を作りやがって」という嫉妬があったのではないかと邪推してしまいます。それ程この『妄想代理人』というハイクオリティなテレビシリーズの中でも突出して個性的で素晴らしい作品になっています(まぁ、このクオリティでもう一本は物理的に不可能でしょうね)。正直僕はこのTVシリーズの中でこのエピソードが一番好きなのです。このクオリティで長編が見れたらと妄想することもありますが現実世界はそんなに甘くないみたいで残念です(うつのみやさんキャラデザが長編で見れるのは今のところ森本晃司さん唯一の長編監督作で世界名作劇場テイストの『とべ!くじらのピーク(1991年)』くらいです)。 

≪以下の画像はうつのみやさんのHP「戯作三昧 Ⅱ」より≫ 

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創聖のアクエリオン(2005)』
原画 OP 2話 19話 25話 世界設定、演出、作画監督 19話「汚れなき悪戯」

何かと物議を醸した作品ですあります。僕なんかテレビアニメなんか毎回作画の人で変わるのが当たり前だと思っているので気にしませんが心の狭い人もいるもんですね。困ったもんです。

背景とキャラの違和感が無いバンドデシネ的ともメビウス的ともいえる世界観の異世界デザインの中を、うつのみやキャラのアクエリオン登場人物達が彷徨います。どう見ても明らかに異世界側の絵が上手くて現実に戻ったリアル路線の絵の方が下手糞なのですが、世の中には逆の評価をする人がたくさんいて当時は不思議に思ったものです。異世界でのメタモルフォーゼを楽しむ普通に面白い回になっているのですが、結果的にアニメーションに対する審美眼が問われる「踏み絵」的な問題作といえる作品になってしまったようです。 

≪以下の画像はうつのみやさんのHP「戯作三昧 Ⅱ」より≫ 

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ノエイン もうひとりの君へ(2005~2006)』
作画監督 22話、原画 12話 15話 19話 22話 24話

量子力学の平行世界を題材としたSFジュブナイルの良作品です。テレビシリーズなのに毎回超絶作画が見れるというお得な作品でもあります。うつのみやさんは後半節目の回に以下5話も参加されています。

12話:アトリがフクロウと戦闘するシーン。松本憲生作監回。原画にはりょーちも、岸田隆宏とメインスタッフ参加の豪華な回です。

15話:短いですが欽ちゃん走りならぬ「うつのみや走り」を堪能できます。

19話:ラクリマのこれも「異世界」会議シーンをピンポイントで見れます。

22話:不良達の喧嘩シーン等。作監回ですがうつのみや色は比較的控えめです。

24話:作画アニメにふさわしい混沌の最終回、巨大アトリが戦うエヴァみたいなシーン。通して見るとこれは本当に贅沢な作品ですね。


『日本アニメ(ーター)見本市 「三本の証言者」(WEB配信/2015)』
原案 監督 脚本 絵コンテ 場面設定 レイアウト キャラクターデザイン 作画監督 原画

今の所これがうつのみやさんの最新形態の監督作品になります。CGかと思ったのですが作画の人がいっぱいクレジットされていましたのでCGガイドの作画なんでしょうか(うつのみやさんは一時期CG会社に入ってCGにも造詣が深いそうです)。不思議な動きの感じですがうつのみやキャラ全開で短いながらも話しにちゃんとオチのある小品となっています。

他にも『イノセンス(2004年)』のキャットウォーク上で素子・バトーとガイノイドが戦うシーンや『スカイ・クロラ/The Sky Crawlers(2008年)』で水素が「侮辱するな」というシーン等(見れば「あーなるほどね」と思います)好きすぎるシーンもいろいろあるのですがこのへんで。 

≪以下設定図は「日本アニメ(ーター)見本市」HPより≫

 

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animatorexpo.com

≪以下は「明るい家族計画」等の貴重なイメージボードも見られるうつのみやさんのホームページ≫ 

qcmsj439.wixsite.com

 

 以上天才アニメーター「うつのみや理(さとる)」さんのおすすめ作品5選でした。

 


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