2020年代
イーストウッドの新作が劇場公開されないという異常事態にいよいよ映画の終焉を感じてしまう2024年だけど、ジョン・フォードの『深紅の血汐/Scarlet Drop』(1918)が100年以上振りに南米チリで発見されるという信じがたくも胸躍るニュースもあったのだから…
①ファースト・カウ(2019) 随分と待たされて期待値MAXになっていたけれど、これはその期待を超える傑作でした。ある意味ジョン・ヒューストン的ともいえる西部劇としてはよくある一攫千金の題材が、ケリー・ライカートの手にかかるとマチズモとは真逆の印象…
2021年はモンテ・ヘルマンの新作への希望が永遠に断ち切られた絶望の年であり、一方その影響下にあるケリー・ライカート作品が一般公開された希望の年でもありました。ということで早速2021年のベストです。 【第1位】『リバー・オブ・グラス』(1994年…
パラダイムシフトという言葉は知ってはいても、実際にそれを体験する世界が自分に訪れるとは考えてもいなかった2020年。ワンチーム!とか言って浮かれていた去年の自分に「来年は100年振りのパンデミックで世界が一変するよ!」とデロリアンに乗って警告して…