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【必見!】美しい、美しい世界の、世界のアニメーション10選

アニメ 映画

アニメーションの魅力は一から世界を構築できることにありますので、その構築された世界が如何に美しいかどうかでその魅力が決まるのではないでしょうか。

という訳で、魅力的な“必見!”の美しい、美しい世界の、世界のアニメーション10選をご紹介します(単に「CineFix」の「Top 10 Most Beautiful Animated Movies of All Time」に対抗したいだけなんですけどね)。

ちょっとかなり偏っていますが、無意識に記憶の底を探ったらこうなってしまいました。以下年代順で。 


『四季(1969年)』

【制作国】ロシア【監督】イワン・イワノフ・ワノ

『イワンと仔馬(47年』で有名なワノの晩年の作品でチャイコフフキーの「四季」の調べに乗って、刺繍やらレースやらビーズやらなんだかよく訳のわからないキラキラした美しいモノがちりばめられた宝石のような横スクロールの人形アニメーションです。ユーリ・ノルシュテインが助監督とアニメーション監督を務めていて彼の原点が垣間見える作品になっています。


Yuri Norstein 1969 Season


『イエロー・サブマリン(1969年)』

【制作国】イギリス【監督】ジョージ・ダニング、ジャック・ストークス

説明不要の作品でしょうが、ポップアートからコラージュまでサイケデリックな色彩が美しいグラフィカルなアニメーションです。ビートルズ人気に便乗したおかげで制作が可能になったのでしょうけれども、出来たものは継承不可能な時代の徒花ともいえるこの時代ならではのユニークで美しい作品になっています。

(余談ですが最近見た『アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅』がワーストに選ぶ価値すら無いほどの駄作だったので、この映画のスタッフが作ったらどんなに面白くて不条理な映画になったかったかとつい妄想してしまいます)


The Beatles Yellow Submarine


ファンタスティック・プラネット (1973年)』

【制作国】フランス【監督】ルネ・ラルー

未開の惑星を舞台にした残酷な絵本のようなアニメーションです。イマジネーションを喚起する独創的な世界の発想が素晴らしいです。例えば口笛を吹くと朝露のように生まれて足元に絡み付いた結晶のような鉱石がパキンと崩れます。口笛、パキン。口笛、パキン。それだけで美しいのです。

(以下何か色々台なしな感じで担当者を説教したくなるBlu-rayのCMを貼っておきます)

 
Blu-ray『ファンタスティック・プラネット』1分CM


『霧につつまれたハリネズミ(1975年)』

【制作国】ロシア【監督】ユーリ・ノルシュテイン

ソチオリンピックの開会式にも出演した有名なハリネズミくんがかわいい切り絵アニメーションです。切り絵の特性を生かして本物の水や木の葉を使った2.5次元的な表現もやっています。霧のような自然描写はアニメだととても難しいと思うのですが縦方向への表現にも挑戦していてとても幻想的で美しい空間を作り出しています。

 

 

 

 


ムーミン・パペット・アニメーション(1979年)』

【制作国】ポーランド、オーストリア:【監督】ルツィアン・デンビンスキ、他

ちょっとくすんだ感じのグラデーションのついた背景がとても美しいパペットアニメーションです。数あるムーミン物でもこれが一番丁寧に作られていてベストなのではないでしょうか。尚、全ての女性キャラを一人でこなした声優の松たか子さんはアナ雪ではなくこの仕事で評価されるべきと主張しておきます。

(以下は松たか子さんではない劇場版の予告編です)


ムーミンたちがすい星襲来によって大ピンチ!?映画『劇場版 ムーミン谷の彗星 パペットアニメーション』予告編


『ナーザの大暴れ(1979年)』

【制作国】中国【監督】王樹枕(ワン・シュウチェン)、巌定憲(ヤン・ティンシアン)、徐景達(シュー・チンター)

 別タイトルは『わんぱくナージャ竜王退治』。昔NHKで見てすごい綺麗なモーションのアニメだと思いました。作画が素晴らしく特に波の描写が美しいセルアニメーションです。僕的には『ピノキオ(40年)』、『アラビアンナイトシンドバッドの冒険(62年)』、『崖の上のポニョ(2004年)』で、波アニメ四天王です。

 

 


『話の話(1979年)』

【制作国】ロシア【監督】ユーリ・ノルシュテイン

この映画はよく分かりません。よく分からないのですがその美しさは一目瞭然という不思議な傑作です。このアニメーションの詩的な世界の美しさはディズニーとジブリの全ての作品が束になっても敵わないのではないでしょうか(理由はよく分からないのですがそう囁くのです。私のゴーストが)。 

 

 

 


『鹿鈴(1982年)』

【制作国】中国【監督】唐澄

今となってはロストテクノロジーで作られた美しい水墨画アニメーションです。大変美しいのですがおそらく非効率すぎて誰も継承できいなのでしょうね。他にも『おたまじゃくしがお母さんを探す(1960年)』、『牧笛(1963年)』、『山水情(1988年)』とかいろいろ素晴らしい水墨画アニメーション作品があります。


水墨動畫片 鹿鈴


天使のたまご(1985年)』

【制作国】日本【監督】押井守

押井守さんが最も調子に乗って野心的だった若い頃の作品です(これで干されたそうですが、まぁ、本望ではないでしょうか)。天野嘉孝さんのデザイン、小林七郎さんの美術、名倉靖博さんの作画どれも素晴らしいです。特に名倉さんの丹念に一本一本動く髪アニメーションが美しいです。あと僕の脳内ではクライマックスの卵シーンが『陽炎座(81年)』のほうずきシーンとダブってしまいます。偶然なんでしょうけど。あとさらにどうでもいい話しですが波紋が広がるシーンは絵コンテによるとオシッコだそうです(知らない方が良かったかも...)


菅野由弘 - 天使のたまごメインテーマ


『外套(20XX年)』

【制作国】ロシア【監督】ユーリ・ノルシュテイン

1980年頃から制作を開始、途中何度かの中断を経て現在も製作中。現時点では30分ほどの長さが完成しているらしい作品です。必見!と言っておきながら最終的に完成するのかどうかもよく分からない未見の作品を入れてしまうというひどいオチになってしまいましたが、ノルシュテインの最新作を外す訳には行きません。


 

ということで記憶の底を探って割と自分の嗜好に正直に選んだ結果がこの10本なのですが、意外にもその内の4本がユーリ・ノルシュテイン関連になってしまいました。ノルシュテインに始まってノルシュテインに終わる。結論としてはもうアニメの歴史はノルシュテインの歴史と言っても過言ではないんじゃないでしょうか(いや、過言なんですけれど、そう囁くのです。私のゴーストが)

 

以上、美しい、美しい世界の、世界のアニメーション10選(予約1)でした。


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