『アドベンチャー・タイム(2010年~)』 ~ ワンピースより面白い!?疲れた大人にもおススメなカートゥーン、シーズン1の激選エピソード7選

特に何の予備知識もなく見始めて、すっかりお気に入りとなりました『アドベンチャー・タイム(2010年~)』 ですが、ようやくシーズン1も終盤に入りつつあり、その激選エピソードを7つほどご紹介したいと思います。ちなみにこのアニメは僕の今年の上半期ベスト5に入るほどのお気に入りなのです(全く今期の作品じゃないんですけど今年からBSで見始めたもので)。

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上記記事を書いた時点ではこれを作った人たちは頭おかしいんじゃないかと疑念を抱いていたのですが、その後のエピソードを見るにつけ、その疑念はついに確信へと変わってしまいました(←褒めてますよ!)。これはかわいいカートゥーンのキャラクターの皮を被った非常にアブないアニメです。しかもお子様のみならず疲れた大人達にもある種の心地良さをもたらす(というかさらに疲れさしてしまう)とても恐ろしくドラッギーなカートゥーンアニメなのです!。

特にシーズン1の感想としてはどのエピソードも完成度が高すぎて唸ってしまいました。おそらくこのレベルの高さで現在のシーズン7まで続けることは物理的に不可能だと単純に予測できますので、今のうちにこの素晴らしく危険でピースフルなカートゥーンアニメの布教活動を行っておきたいと思います。それでは、アドベンチャー・タイム!

(※あらすじはNHK BSプレミアムの番組詳細より。一話完結なのでどこから見ても問題ないです。←どうせ理解不能なので) 

 


<登場人物>

フィン:人間(人の子)です。 

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ジェイク:犬です。フィンの相棒でルフィみたいに手足が伸びたりできます。 妖精の作った透明なパンツを履いています。

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<物語>

エピソード8番(#4-2):燃えるビジネスマン

 【あらすじ】

フィンとジェイクは、流れ着いた氷山に閉じ込められていた4人のビジネスマンを助け雇う。仕事好きで有能なビジネスマンのおかげで、暇になった2人はゲームと暴食の生活でブクブクに太ってしまい…。

 【解説】

解説といっても解説不能な作品なのでほぼ感想です。氷山をバーナーであぶると仕事好きで有能なビジネスマンが現れるという設定自体が狂ってますが、この仕事さえあれば幸せという日本人みたいなワーカホリックで不幸なビジネスマンが仕事にのめり込むあまりさらに狂っていくという物語がまた狂っています(まるで『2001年宇宙の旅(68年)』のHALみたいです)。働き者のビジネスマンのおかげでフィンとジェイクはアイスクリームばっかり食べてブクブクに太ってしまうのですが、その怠惰な体のおかげで暴走するビジネスマンを食い止めることが出来ます。つまりこの物語から導き出される教訓は...何もありません。 


エピソード20番(#10-2):嫌われ者ドニー

【あらすじ】

フィンは、ハウスピープルをいじめて喜んでいるドニーを改心させる。ところが、平和になったはずの彼らの町は、天敵ドニーがいなくなって力を得たおおかみ男たちの襲撃を受けてしまい…。

 【解説】

お気づきの方もいらっしゃるかとも思いますが、この物語はスタンリー・キューブリックの『時計じかけのオレンジ(71年)』とまったく同じ構造の話です。 つまりいじめっ子(いじめられるのは銀行とか監獄とかの家が人間化したハウスピープルです←何をいっているのか分からないかと思いますが...)の嫌われ者を改心させると生態系が狂ってしまうので、元の嫌われ者に戻してしまうというヒドいオチの話なのです。つまりこの物語から導き出される教訓は...何もありません。


エピソード6番(#3-2):ツリートランクの冒険 

 【あらすじ】

アップルパイを作るのが上手なゾウのおばあちゃんの夢は、闇の森の奥にあると言われる伝説のリンゴを取りに行くこと。フィンとジェイクと一緒に冒険の旅が始まったのだが…。

 【解説】

かわいいゾウのおばあちゃんとほのぼのとした冒険のエピソードかと思いきや、当然一筋縄ではいきません。混沌としたバトルの果てにはトビー・フーパーの『スポンティニアス・コンバッション(90年)』にも匹敵する衝激のラストが待っています。


エピソード2番(#1-2):コブコブ星で大騒ぎ

【あらすじ】

お茶会に来ていたコブコブ星のプリンセス、ランピーがうっかりジェイクの足をかんでしまった。日が落ちる前に解毒剤を手に入れないと、ジェイクはコブコブ星人になってしまう。大急ぎで、フィンとジェイクはランピーと共にコブコブ星に向かうのだが…。

 【解説】

どうやってコブコブ星へ向かうのかというと、かえるとキノコのゲートを使ってかえるの舌に吸い込まれてワープするのです(←何をいっているのか分からないかと思いますが...)。コブコブ星の描写はもう不思議の国のアリス状態でもうやりたい放題です。


エピソード1番(#1-1):恐怖のパジャマパーティー

  【あらすじ】

 墓地に眠るキャンディーピープルを復活させようと、プリンセス・バブルガムは「復活の薬」を作り、早速実験。しかし、墓の下からよみがえったのは…。

 【解説】

 これが第一話です。という事はキャラもバックグラウンドも何も説明無しで始まったという事ですね。まぁ、ウー大陸がどうのとか説明されても何も理解出来ないと思いますけどね。

以下何本かはyoutubeで無料視聴できるようですので貼って置きます。

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エピソード12番(#6-2):恐怖のヴァンパイア・クイーン   

 【あらすじ】

 ヴァンパイア・クイーンのマーセリンが突然家にやって来て、家は自分の物だと言い出した。追い出されたフィンとジェイクは、新しい家を探す旅に出る。

 【解説】

 『ホーム・スウィーツ・ホーム』な話です。途中で脱力テクノフォークなミュージカルみたいな展開と変なパーティーと唐突なオチで脳味噌トロけそうになります。上に載せた公式壁紙の金魚に乗る学校に通うマーセリンの図はこのエピソードからですね。

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エピソード14番(#7-2):魔女の庭

【あらすじ】

魔女の庭に入り込んだフィンとジェイク。ジェイクは庭のドーナツを食べた罰として、魔女に不思議な力を奪われ、姿も変えられてしまう…。

 【解説】

ジェイクが魔女に姿を変えられてしまうのですが、巨乳でパンツ一丁になって花を刺して心の声と共にダンスを踊って謝罪するという放送禁止ギリギリレベルの危ない格好を魔女のブログ用にビデオに撮られてしまいます。良い子のお子様達は決して真似しないようにしてくださいね。

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という訳で何本かご紹介させていただきましたが、これ以外のエピソードもレベルが高くて面白いです。全く子供向けらしからぬ非教訓的でダークでフリーダムでピースフルでユートピアな世界観がいいですね。ゲーム脳世代が作ったような即物的なスピード感も新しくて心地良いです。キャラがキモいとかカートゥーンはちょっと苦手といった方もいらっしゃるかと思いますが、まずはお試しで一本見て気に入ったら他も見てみてください。特に今期何も見るモノが無いとお嘆きの方や普通のアニメには飽きてちょっと変わったモノを探している方にオススメです(全く今期の作品では無いんですけどね)。