映画
(※以下新作映画情報的な話は特にございませんので悪しからずです) 2016年は公開のタイミング差があるとはいえ、ロン・ハワードの新作が三本も公開されるという稀有な年になります。プログラムピクチャーの時代でもないのにこのハイペース。さすがアメリカ…
今月はハロウィンですね。ハロウィン関連でおススメの映画はといいますと・・・『E.T.(1982年)』でも『パーフェクト・ワールド(1993年)』でも『カウボーイビバップ 天国の扉(2001年)』や『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!(2005年)』でもなく…
最近この人の名前をニュースでみない日はないですね。若きカリスマ天才起業家”リアル”トニー・スタークこと「イーロン・マスク」。 つい先日「ファルコン9」(名前の由来は言わずもがなスター・ウォーズの「ミレニアム・ファルコン」から)が爆発して意気消…
今月は黒澤明の『生きる』とロン・ハワードの『ザ・ビートルズ〜EIGHT DAYS A WEEK ‐ The Touring Years』/シェアスタジアムライブが4Kリマスターで劇場に掛かってますね。大画面で若き天才達の才能の一端を堪能できる素晴らしい機会です。 この20世紀を代…
アメリカ映画はいつから衰退しはじめたのか? 昨今劇場にかかっているアメリカ映画の超大作の大半があまりに安全すぎて退屈だという現実的な問題の根本原因が一体どこにあるのかと遡って考えてみますと、そこには1980年の『天国の門』という一人の完全主義者…
この映画が紛れもなく映画史に残る傑作であることに異論は無いのですが、とにかく映画とは無縁な地点から人を雄弁にしてしまうような物議を醸す引き出しが多く、かつ映画自体としてもバージョン違いが多く複数の解釈が可能であるというのが『地獄の黙示録』…
2016年は現在アメリカ映画界最高峰の演出力を誇る映画作家の一人、クリント・イーストウッドの新作が公開されるという幸運な年です。1930年生まれの86歳というのですからアメリカ映画界最高齢かつ最強の映画監督ともいえます。子供の頃から見ていたイースト…
2016年は現在アメリカ映画界最高峰の演出力を誇る映画作家の一人、スティーブン・スピルバーグ(以下スピと称す)の新作が二本も公開されるという幸運な年です。スピと同時代に活躍したジョン・カーペンター(以下ジョンカペと称す)が早すぎる隠居状態を強…
僕にとってローラン・トポール(Roland Topor:1938-1997)というと『ファンタスティック・プラネット』の作画の人というぐらいの認識しかなかったのですが、ググってみると小説家(*1)、イラスト・風刺画家/アニメーション作家(*2)、前衛演劇家(*3)、…
『怒りのデスロード』という某映画のサブタイトルは「激怒(フューリー)の“怒り”」と「ロードムービーの“ロード”」を「死の“デス”」で繋げるというのですから、なかなか悪くない邦題ではないでしょうか(“怒りのフューリーロード”だと同語反復になりますし…
な、なんだってー!、ヤバイ、宇宙ヤバイ、マジヤバイ。これホントならすごいニュースですね。 wired.jp 自然界に働く「第5の力」発見か - アストロアーツ www.gizmodo.jp このニュースの何がヤバいのかというと「今回の発見が正しければ(基本相互作用の)4…
過去の予言的なSF作品を現実のニュースと絡めて未来を妄想する与太話の不定期連載企画<今そこにある未来ニュース>の第三弾です。今回はかなり現実化されているネタなので妄想分少なめです。ちなみに過去の二回は以下の記事となります。 callmesnake1997.ha…
“永遠の名作”という最大公約数的な縛りのためなのか大して面白く無い映画が大半を占めている印象がある「午前十時の映画祭」ですが、たまに本当に面白い映画も上映してくれますので要注意です。本作がまさにその面白い映画ですので見ていない人はまずは劇場…
今週のお題「映画の夏」、夏といえば金魚です。 前回記事の金魚に乗る学校に通うマーセリンの図を眺めて気づいたのですが、たったの40件も記事がないこのブログの中に金魚や空飛ぶ魚に言及している作品が結構あるかも...という事で強引に今週のお題と絡め…
『古都憂愁 姉いもうと(1967年)』 キャストは藤村志保と新人の若柳菊(現:鹿内寛子)の姉妹で京都の料亭を舞台に色々入り組んだ人間関係が最後には修復する話です。八千草薫、船越英二、藤岡琢也の助演陣もキャラの立った素晴らしい演技です(若柳菊に関…
『雪の喪章(1967年)』 傑作『眠狂四郎無頼剣 (1966年)』の次に撮られた作品で、同じ年に『古都憂愁 姉いもうと』と『なみだ川』が撮られておりますので三隅研次の女性映画メロドラマ三部作の第一弾とでもいうべき作品でございます。 原作は金沢出身の女…
男性向け時代劇や活劇を主なジャンルとして活躍し、広くは海外のジョン・カーペンターやサム・ライミやクエンティン・タランティーノにまで影響を与えた(*1)三隅研次ですが、大映プログラム・ピクチャーの職人監督として、市川雷蔵の『眠狂四郎』や勝新太…
いつのまにか世界初BD化されたものの出荷枚数が少なかったのか転売屋によって値を吊り上げられて一騒動となっていた本作ですが、ようやく定価で購入できるようになったようです(amazonなのに値引き無しですが)。 発売数年後に品薄になって価格吊り上げなら…
タイトル まずこの映画は現在の東宝マークから始まり、次に一昔前の東宝マークが表示され、次にこれまた一昔前の青バックに白地の「東宝映画作品」が表示され、一作目の例の足音の地響きとゴジラの咆哮と共に黒バックに白地の「シン・ゴジラ」のタイトルが表示…
チェレンコフ放射 - Wikipedia チェレンコフ放射(チェレンコフほうしゃ、Čerenkov radiation、Cherenkov radiation)とは、荷電粒子が物質中を運動する時、荷電粒子の速度がその物質中の光速度よりも速い場合に光が出る現象。チェレンコフ効果ともいう。こ…
僕の大好きな監督である村川透さんのドキュメント本が出ていたので遅ればせながらご紹介します。自分は監督の大ファンを自称しつつもそのTVも含めると400本(!)近いフィルモグラフィーの大部分を見ていないというファン失格の不届き者です。 まぁ、自称フ…
アニメーションの魅力は一から世界を構築できることにありますので、その構築された世界が如何に美しいかどうかでその魅力が決まるのではないでしょうか。 という訳で、魅力的な“必見!”の美しい、美しい世界の、世界のアニメーション10選をご紹介します(単…
縦長映画?そんな映画のジャンルは存在しないのですけれども、この映画を勝手ながらそう呼ばせて頂きます。 “The Tall Target ”略して“TTT”。このアルファベットの中でも縦長といっていい文字である“T”がこの映画のタイトルとして三つ並んで冠されているのは…
ようこそ。アンソニー・マン/フィルム・ノワール(仮想)映画祭: 第三夜へ。 (仮想というより妄想になりつつありますが...)今夜はアンソニー・マンフィルム・ノワール時代初期の作品『仮面の女(46年)』とイーグル・ライオン社フィルム・ノーワール…
ようこそ。アンソニー・マン/フィルム・ノワール(仮想)映画祭: 第二夜へ。 今夜は1945年ぐらいから流行り始めたといわれるセミドキュメンタリー風ノワールの『Tメン(47年)』とそのセルフリメイクと言われる『国境事件(49年)』をお送りします。 実録…
(仮想ですよ。念のため) 以前は輸入盤や特殊な機会での上映でしか見ることができずになかなかその全容を把握出来なかったフィルム・ノワール時代のアンソニー・マンですが、今では数千円払えば字幕付きのDVDが簡単に手に入るようになりました(さらに画質…
今週のお題「2016上半期」 お題に沿って上半期のベストを書いてみたいと思います。最近の映画は自分の趣味とはかけはなれた物ばかりなので(←単に見てないだけかも)アニメで選んでみました。以下独断と偏見で適当なことを書きますが読み流してくださいね。…
(今回はまとめニュース風で) 『銀河鉄道999(1979年)』は当時の一流職人スタッフが集結したジュブナイル物としては日本アニメ映画史上最大の金字塔ともいえる昭和の名作ですが、意外にもこの映画に描かれるテーマの一部分は極めて今日的な社会問題を取り…
『旋風の中に馬を進めろ』 ~ 切り株を刻む音が止んだ時 砂漠を舞台に絶えず移動を続ける追跡劇が繰り広げられる『銃撃』とは対称的に『旋風の中に馬を進めろ』の舞台は山間部に限定されます。 背中越しに駅馬車の襲撃のタイミングを伺う山頂からの俯瞰気味…
『銃撃』 ~ 条理ある行動の彼方に 一般的には不条理で難解な「反=西部劇」と見做されることが多いこの映画ですが、ヘルマン本人も否定しているようにもちろんそれは誤解であります。 まず登場人物達の行動の動機は映画の冒頭部分にセリフ等で示されますし、…